研究課題/領域番号 |
21601011
|
研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
岩崎 誠司 独立行政法人国立科学博物館, 事業推進部・学習企画・調整課, 係長 (90259995)
|
研究分担者 |
原田 光一郎 独立行政法人国立科学博物館, 事業推進部・連携協力課, 係員 (10450628)
芦谷 美奈子 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部博物館領域, 主任学芸員 (50359270)
|
キーワード | 学校標本 / 保存 / 博学 / データベース / プログラム |
研究概要 |
平成22年度は、学校の保有する標本の保管状況の実地調査を行うとともに、学校に博物館を設け(1)学校の保有する標本の保管状況の実地調査、学校博物館の検討を行った。東京都中学校理科教育研究会を通じて、学校標本の状況についてアンケート調査を行った。その結果、管理状況(標本に関する履歴の整備、保存液の補充など)が十分でないこと、教員は学校標本管理のための情報を得る機会が少ないことが明らかになった。学校標本活用のための基本的な資料(パンフレット)や研修機会が求められていることが明らかになった。教員研修を実施している博物館は多いが、こうした具体的な研修機会を設けることが求められていると考えられる。研修を通じて博物館の技術の伝達・理解促進が期待される。また、未整理の学校標本の情報を得ることが出来た。博物学的な視点での学校標本の再評価(学術的な価値)することで、学校の教育利用につながった。 都内の中高校の理科室の実地調査を行い、所蔵資料の調査を行うとともに、学校博物館を設けるための具体的な検討を行った。生徒の関心を高めるような提示方法、廉価で容易な方法が求められていることが明らかになった。校舎の立替、移設などは標本の喪失の機会でもあるが、学校によっては、標本の整理を行う機会でもあることが明らかになった。こうした機会を適切に捉えることが重要である。 (2)情報公開・収集のために、新聞、書籍、研究会で本調査研究について紹介し、学校からの問い合わせ、新規情報の入手につながったり、標本活用方法や管理方法について紹介した。
|