研究課題/領域番号 |
21601013
|
研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
池本 誠也 独立行政法人国立科学博物館, 広報・サービス課, 課長 (40522412)
|
研究分担者 |
藪本 美孝 北九州市立自然史・歴史博物館, 自然史課, 課長 (80359471)
伏見 清香 広島国際学院大学, 情報デザイン学部, 教授 (30369574)
真鍋 真 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (90271494)
斎藤 健 独立行政法人国立科学博物館, 広報・サービス課, 係長 (20450637)
|
キーワード | 展示解説 / ピアプロダクション / ピアレビュー / 学芸員 / 研修 |
研究概要 |
研究目的:本研究は、複数の博物館が展示、学習解説を協力してピアプロダクションするためのインターネットサイトを立ち上げ、博物館学芸員、解説員、学校教諭、図書館司書、博物館ユーザなどによるピアレビューを通して、質の高いコンテンツを蓄積して、共有する仕組みを研究し、提案するものである。 平成23年度の実施内容:北九州市立自然史・歴史博物館の常設展アースモールは全長100メートルの空間に古生代、中生代、新生代の化石を展示し、生物の進化を紹介している。このうち中生代のフロアの展示解説をwebページとして作成した。展示標本の解説は、ピアレビュー・ピアプロダクションにより作成された解説文と、同様にして作成された国立科学博物館の解説文を使用した。国立科学博物館の解説文はピアレビュー・ピアプロダクションのページにリンクを張り、国立科学博物館の展示標本の画像もみることができるようにした。このWebページは、展示解説の更新やコーナーの追加、統合、解説文章の修正、図の差替えなど細かな修正が随時可能であり、また、インターネットをブラウズすることができる機器であれば、メーカーや機種を選ばす展示解説を見ることができる。さらにWi-Fi環境を整備することによってWi-Fiに対応した機器で展示解説を利用することもできる。展示解説webはインターネット上にあるため、博物館以外でも見ることができる。全ての展示標本について画像と解説が読めるため、事前の学習や見学計画を立てることにも利用できる。 このWebページを実際の博物館における展示解説として利用するための実証実験として、北九州市立自然史・歴史博物館においてWi-Fi環境を整え、来館者にこのWebページを各種の携帯型端末(スマートフォン、タブレット端末)から閲覧しながら展示を見学してもらい、聞き取りによるアンケート調査を行った。
|