本研究は、鯨類を用いハンズオン標本を研究・開発し、普及行事を通して、ハンズオン標本の有効性について検証するものである。鯨類は、水中という特殊な環境に適応した骨格を持つ、教育的効果の高い哺乳類である。また、大型であるため、骨格も大きく見やすいため、グループで同時に理解しやすい利点がある。本研究は、3年計画で行い、初年度(21年度)は、標本の準備やハンズオン標本の組み立て方法等を検討するため、日本各地の博物館等の鯨類の骨格標本を調査した。2年目(平成22年度)は、体長約5mのオウギハクジラのメスを用いてハンズオン用の骨格標本一式と関連した模型等の制作(ハンズオン用のオウギハクジラの骨格及び組み立て金具、頭部の鼻声門等の模型、説明用実物大オウギハクジラのイラスト等)を行った。制作にあたっては連携研究者の指導、助言を受けた。
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