平成23年度の研究内容と計画は、1)研究に関する情報収集と各地の研究者等との情報共有を図る、2)前年度までの研究成果を基に、調査研究報告書を作成する、3)シンポジウムを開催し研究成果の共有を図るというものであった。 博物館関係の学会や研究会等に出席し、過去2年間の研究内容について発表するとともに、研究テーマに関する情報収集や情報共有を図ることができた。コミュニケーションツール研究会を琵琶湖博物館で2012年1月15日(日)と16日(月)の2日間に渡り開催し、50名近くの参加者を得た。研究成果を共有するとともに、参加者が所属する各館におけるツール類についても情報共有を図った。そしてこれらの内容をまとめた報告書を作成し、これを各地の博物館関係者に配布することでさらなる情報共有とネットワーク化を図った。まとめの研究会を開催したことで、展示見学補助ツールの製作や運営について、各館の担当者が日々悩みながら実践を続けていること、また、今回のような研究会やネットワークが過表になかったため、相談することも難しいという実態が明らかになった。
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