研究概要 |
(具体的内容) 平成21年度に該当する本研究の内容は、大きく次の2つに集約される。 第1に、滋賀県立琵琶湖博物館が開発、実践してきた学習プログラムの再検討や博物館機能のサテライト化研究ならびに国内の博物館における博学連携実践をベースに児童生徒の理科離れに対応した博物館・学校・地域連携モデルの構築。 第2に、モデルを当該の実験校で展開し、児童生徒の理科に対する意識がどのように変容していったかの定量的調査。かつ、学校教員・地域住民を対象とした聞き取りや指導分析による定性的調査。新年度に向けた以上の事項に関する準備。 (意義) 以上の成果と課題を明らかにし、次の3点を提言するものである。 1,博物館が主導する児童生徒の理科離れに対応した博物館・学校・地域連携モデル 2,博物館と地域住民が協働し、学校の教育課程との調整を加えた理科学習プログラム 3,学校教員や地域学習サポーターの指導力向上を目指した博物館主催の研修プログラム (重要性) 児童生徒の理科離れが言われて久しくなるが、児童生徒にとって、理科の何を敬遠するのか、あるいは見かけ上、理科から離れているように見えても、本質は離れているといえるのか、現状分析によって、博物館や科学館にできることは何なのかをさぐっていく必要がある。国内の博物館、科学館にとての存在意義として、学校や地域といかに関わりながら、児童の理科離れに対応するのかを追究していく。
|