研究概要 |
(具体的内容) 本研究は以下3点を具現化した。 第1に、滋賀県立琵琶湖博物館が開発、実践してきた学習プログラムの再検討ならびに博物館機能のサテライト化研究をベースに、児童生徒の理科離れに対応した博物館・学校・地域連携モデルを構築した。第2に、それらを学齢の違う複数の実験校で展開し、児童生徒の理科に対する意識がどのように変容していったかを調査した。かつ、学校教員、地域住民を対象とした聞き取りや指導分析によって定性的に調査した。その結果、子どもたちの理科学習に対する興味関心ならびに課題解決意欲が高まったことが明らかとなった。こういった成果を博物館・学校・地域連携モデルの順次改良に反映させていった。第3に、滋賀大学教育学部と連携し、滋賀県下教員を対象とした教育研究協議会において、構築したモデルを広め、追跡調査を行うことによって汎用化への課題をさぐった。 (意義) 以上の成果と課題をもとにして、次の4点を提言するものである。 1,博物館が主導する児童生徒の理科離れに対応した博物館・学校・地域連携モデル 2,博物館と地域住民が協働し、学校の教育課程との調整を加えた理科学習プログラム 3,学校教員や地域学習サポーターの指導力向上を目指した博物館主催の研修プログラム 4,全国各地で実践される理科学習プログラムをいかにして広めていくかという方法論
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