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2011 年度 実績報告書

新規殺虫剤創製に向けた昆虫脱皮ホルモン受容体のリガンド認識機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21603011
研究機関大阪府立大学

研究代表者

多田 俊治  大阪府立大学, 理学系研究科, 教授 (70275288)

キーワード分子認識 / 昆虫 / 構造活性相関 / 蛋白質 / 分析科学 / 生体機能利用 / 環境対応
研究概要

N末端にThr-Hisタグを付加した黄色ショウジョウバエ由来脱皮ホルモン受容体(EcR)のリガンド結合ドメイン(EcR^L:335-665)および協同的に働くUSP蛋白質リガンド結合ドメイン(USP^L:219-508)のC末端Hisタグ付加体を大腸菌(BL21(DE3))を用いて発現し(Trx-His-EcR^L/USP^L-His),タグの切断および各種クロマトグラフィーにより高純度の精製標品を得ることに成功した。従来,リガンド結合部位のみのヘテロダイマーを安定的に調製するためには,Ponasterone Aのような高結合型リガンドの存在が必要と考えられていたが,本精製標品についてはリガンド非存在下で安定的にEcR^L/USP^Lヘテロダイマーの調製が可能であることを見出した。精製標品につきリガンド結合活性を測定した結果、高いリガンド結合活性を示すことが確認された。そこで、Ponasterone A存在下,非存在下の条件で結晶化条件の探索を行ったところ、Ponasterone A存在下において,針状の結晶を得るに至った。結晶化条件の最適化を種々試みたが,しかし,回折X線測定に適切な結晶を得るには至っていない。一方,良質な結晶を得ることを目的として,N末側に延びているヒンジ領域85残基につき,ほぼ10残基ずつ切り離しか4種のEcR^L(345-665,356-665,368-665,374-665)の発現を行い,種々精製を試みた。興味深いことに,ヒンジ領域を短くすることによりヘテロダイマー形成能が低下する傾向が見出され、リガンド非存在下での精製は困難となった。本精製標品につき,Ponasterone A存在下、結晶化条件の探索を行った。その結果、立方体に近い外観の良好な微小結晶を得ることに成功した。やや小さすぎることらか、さらなる結晶成長を図っており、今後、大型放射光施設でのデータ収集を試みる予定である。

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公開日: 2013-06-26  

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