RbやCsをNaと共添加した(KNa) NbO_3単結晶を、独自の引き下げ法で育成した。イオン半径の異なるイオンの共添加により、育成時に発生する組成変動を抑制することができた。この効果は、RsとNaとの共添加の時が大きいようであった。現在まで、共添加単結晶においてファイバー状単結晶の育成条件は最適化できていないため、長尺単結晶は育成できていないが、これまでの経験から、加熱方法を変更することで改善は可能である。共添加によっても室温で正方晶である結晶構造には変化なかった。電気特性として誘電率とインピーダンスを測定したが、これらの値はKNbO_3の値と同程度であった。単結晶組成の最適化により、電気特性の改善も期待できる。
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