研究課題/領域番号 |
21610008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
櫻井 康宏 福井大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40020234)
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研究協力者 |
小山 逸子 K保育園, 園長
松村 正希 株式会社莫設計同人, 代表取締役
粟原 知子 福井大学, 大学院・工学研究科, 博士
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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キーワード | 社会福祉関係 / 都市計画・建築計画 / 人間生活環境 / 保育 |
研究概要 |
子どもが1日の大半を過ごす保育施設は単なる通所施設ではなく、子どもの発達を保障する家庭的要素を軸とした生活施設であるべきである。現代の一般的住宅と同じように「居間」「寝室」「食堂」などの各居室によって構成された「いえ型保育空間」において、1~5歳児混合の「きょうだい保育」を実施する全国初の保育園を対象に、より豊かな子どもの生活環境を提案するべく、保育室内での調理員常駐・調理実験を試験的に行い、前後の子どもの生活実態の把握を行った。その結果、保育室内の居室利用は、概ね「寝室」>「居間」≧「食堂」>「ユーティリティ」の順に多く、園児が体験する集団の7割以上が「異年齢集団」であり、特に、食事・着替え・午睡などの生活にかかわる行為での異年齢の関わりが顕著であった。また、実験による子どもの居場所及び集団構成に大きな変化は見られなかったが、個人追跡調査の結果では、子どもが調理員のもとへ自分のタイミングで向かう姿が多く見られ、保育士との関わり方とは違う新たな関係づくりが見られた。
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