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2009 年度 実績報告書

小学校高学年の子どもの救命救急・応急手当の能力向上のための教育プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 21610009
研究機関青山学院女子短期大学

研究代表者

渡部 かなえ  青山学院女子短期大学, 子ども学科, 教授 (50262358)

キーワード教育プログラム / 子ども / 救急法 / 命の大切さ
研究概要

平成21年度は、児童を対象とした救命救急の教育の実態把握を目的としたパイロット・スタディを行った。福祉や健康教育の先進国であるスウェーデンの小学校で、救命救急専門の看護師とクラス担任のチーム・ティーチングによるファースト・エイドの授業を参観し、教育プログラム作成に一番大切なコンセプトを把握することができた。指導マニュアル(指導の手引き)の入手と検討・スウェーデン語で行われた授業を英語に翻訳した後に授業分析を行うのは次年度の課題である。またスウェーデンおよび日本の小学校教員への調査から、両国での小学校の児童に対する救命救急・応急手当の実態の差異を知ることができた。シミュレーション実験は、小学校の協力を得て、「子ども達が遊んでいる時に、友達の胸にボールが当たって、友達が倒れた。さあどうする?」という場面設定の下、子ども達がどのような反応・動作をするのかの、基礎的なデータを得ることができた。子ども達の多くは「呆然として立ちつくす」だけで、適切な処置対応は言うまでもなく、「大人(先生や親)を呼びに行く」という対応ですら、すぐにはできない、ということが分かった。また、子ども達への教育プログラムの作成に先立って、それを指導する教員への短期習得プログラムの試案を作成し、その効果を検証して、国際学会で発表した。さらに、国際的な救急法の教育プログラムは、米国心臓協会(AHA)監修の心肺蘇生法ガイドライン2005と救命救急マニュアルによって、国内の小児用の救命救急法については日本赤十字社が主催する幼児安全法講習会に参加して「赤十字幼児安全法指導員」の資格取得を通して習得した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Effects of The Short Time Training of BLS for School Teachers2009

    • 著者名/発表者名
      Kanae WATANABE
    • 学会等名
      The First Asia-Pacific Conference on Health Promotion and Education (APHPE)
    • 発表場所
      幕張メッセ
    • 年月日
      2009-07-19

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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