• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

幼稚園園庭における環境デザインと教育的意義に関する生態システム論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21610013
研究機関奈良女子大学

研究代表者

浜田 壽美男  奈良女子大学, 文学部, 教授 (50113105)

研究分担者 瀬渡 章子  奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (60179348)
西村 拓生  奈良女子大学, 文学部, 准教授 (10228223)
本山 方子  奈良女子大学, 文学部, 准教授 (30335468)
天ヶ瀬 正博  奈良女子大学, 文学部, 准教授 (00254376)
鈴木 康史  奈良女子大学, 文学部, 准教授 (40323282)
キーワード園庭 / 環境デザイン / 生態システム論 / 子ども学 / 幼稚園
研究概要

1. 園庭デザインの今日的特性についての調査:園庭研究に関する種々の情報収集を行うとともに、特色ある園庭を有していたり、園庭の活用に特徴を有する幼稚園について関東から九州地域の5園を選定し、実地調査を行った。園庭の設計、遊具・用具の設置、動植物関係施設の設計、教材の選定と設置などの観点を調査し、利用方法の確認、形態や設置方法を含めてスチール写真など映像記録媒体により記録した。また、調査園の保育者に園環境設定の目的や子どもの活用、それに対する保育上の評価についてインタビューを行った。主な遊具・用具、主な設備については共通性がみられたが、例えば砂場と水場と用具置き場のとの位置関係や、それらとブランコや滑り台などの遊具との位置など配置のあり方によって、保育における活用の仕方や遊びへの期待が異なることが明らかになった。また、植栽等やちょっとした起伏の配置など立体化のあり方には多少の個性が見られ、園外の環境利用を含めて、園庭環境の特徴づけを促していた。
2. 園庭利用の実際と子どもの活動の実態についての調査:奈良女子大学附属幼稚園において、子どもの園庭利用の実際について、フィールド観察を行った。ビデオ撮影によって記録を採取した。3歳児用の園庭では、3歳児が斜面を利用しモノの持ち運びや滑り降り、斜面下の隠れ空間の利用が見られた。広い園庭では、4~5歳児を中心に遊具や用具を使った一般的な遊びや運動が展開されたほか、虫探しや大きな斜面を利用した遊びなど探索的、探検的な遊びが見られた。3歳児も一部は斜面を上がったり、小屋に入るなど、環境探索を活発に行う姿がみられた。
本年度の研究より、幼稚園における教育と生活の重層化は、子どもが主体的に探索することが可能となる要素や余地がどのように確保されているか、注目したいと考えた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文]2010

    • 著者名/発表者名
      佐伯胖監修・渡部信一編
    • 雑誌名

      「学び」の認知科学事典(執筆箇所:生活での学び 学校での学び)(大修館書店)

      ページ: 111-127

  • [雑誌論文]2010

    • 著者名/発表者名
      浜井浩一・村井敏邦編
    • 雑誌名

      発達障害と司法(執筆箇所:発達障害とは何か)(現代人文社)

      ページ: 30-44

  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      須田治編
    • 雑誌名

      情動的な人間関係の問題への対応(執筆箇所:「発達障害」と個体論の視点、関係論の視点、そして状況論の視点)(金子書房)

      ページ: 34-54

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi