• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

幹細胞起源の細胞系譜における位置の線量分布の評価

研究課題

研究課題/領域番号 21611010
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

木名瀬 栄  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究主幹 (70354701)

キーワード幹細胞 / ドジメトリ / 線量 / 膀胱 / セグメンテーション / ボクセル / マウス / 基底細胞
研究概要

本年度は、幹細胞ドシメトリの開発と幹細胞を起源とした細胞系譜における位置での線量分布評価研究の一環として、放射線感受性の高い基底細胞を特定した3次元膀胱詳細モデルを開発した。本研究では、まず、マウスの膀胱細胞のパラフィンブロックを取得し、切片間隔3マイクロメートルの連続組織薄片を30枚作成した。作成した膀胱の連続組織薄片については、基底細胞およびその周辺の形状を明確にするため、組織学で一般的に用いられるヘマトキシリン・エオシン(HE)染色を行い、光学顕微鏡により、1280×960ピクセル(1ピクセルあたり0.617マイクロメートル相当)の高分解能膀胱細胞連続切片画像データを取得した。次に、高分解能膀胱細胞連続切片画像データにおいて、膀胱の表面付近に位置する基底細胞に着目し、連続組織薄片のスケールを再評価し、画像中の筋層などを基準にして画像データ相間の位置合わせ最適化を行うとともに、連続切片間の画像不足を補うため、連続切片間の画像を用いて内・外挿などにより、画像を作成した。これにより、高分解能膀胱細胞連続切片画像データの切片間は、0.75マイクロメートルとなり、3次元構成時の単位となる直方体(ボクセル)の、縦:横:高さ比を1:1:1程度、すなわち、ボクセルめ大きさを0.617×0.617×0.75マイクロメートルとした。さらに、高分解能細胞連続切片画像データにおいて、膀胱を構成する細胞の形状相違を明らかにする、画像処理(セグメンテーション等)を行い、画像毎に2次元配列テキスト形式データ(デジタル化)及び3次元可視化データ(細胞ラベルデジタル画像)を取得した。以上により、0.617×0.617×0.75マイクロメートルのボクセルの組み合わせで表現した、基底細胞を特定した3次元マウス膀胱詳細モデルを開発した。

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi