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2009 年度 実績報告書

脳血管シミュレーションモデルを利用したMRI拡散画像の解釈

研究課題

研究課題/領域番号 21613005
研究機関秋田県立大学

研究代表者

陳 国躍  秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (20282014)

研究分担者 近藤 靖  秋田県立脳血管研究センター(研究部門), 神経内科学研究部, 主任研究員 (70360360)
中村 和浩  秋田県立脳血管研究センター(研究部門), 放射線医学研究部, 研究員 (10312638)
キーワード脳・神経 / 生理学 / fMRI / 拡散強調画像 / 脳機能画像 / シミュレーション / 脳血管モデル / 脳血流(CBF)
研究概要

脳賦活領域を観察する手法として、機能的MRI(fMRI)では脳血流変化に依存してT2^*画像信号値が変化するというBOLD法にもとついているが、近年、拡散強調画像信号値も脳賦活領域において変化するという現象が発見され、この現象に基づき拡散画像を利用した機能的MRI(DfMRI)が提案されている。我々は脳血液量(CBV)が変化したときの磁気共鳴信号をシミュレーションする技法を確立しており、この手法を応用してDfMRIで示される信号が何をみているのか、その信号帰属を明らかにすることを目的として研究を進めている。平成21年度は、これまでに構築した脳血管シミュレーションモデルについて、Motion Probing Gradient(MPG)をシミュレーションモデルに組み込み、みかけの拡散係数(ADC)について正しく導出できることを確認した。その結果を踏まえて、構築血管径の違いにより拡散定数に変化がでるかどうかを確認したが、算出されるADCは同じ値をとり、制限拡散領域において算出されるADCが変化することはなった。しかしながら、その導出過程において、設定パラメータによっては推定結果が信頼できない場合があった。シミュレーション時間間隔などのパラメータに依存した計算誤差であると考えているが、今後適切なパラメータを検討していく。また、これまでの研究では、シミュレーション計算時間が長時間必要であり、通常のパーソナルコンピュータでは1つの解析に1週間ほどかかってしまうため、今後、大型計算機の活用を検討し、並立処理を行うプログラムを作成するなどシミュレーション手法の最適化が必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 血管径変化によるガドリニウム造影剤濃度推定誤差の検討2009

    • 著者名/発表者名
      陳国躍
    • 学会等名
      第48回NMR討論会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2009-11-11
  • [学会発表] ラット中大脳動脈閉塞48時間後において観察される過渡的脳虚血領域の血流自動調節能2009

    • 著者名/発表者名
      中村和浩
    • 学会等名
      第24回生体生理工学シンポジウム
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2009-09-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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