研究課題
H22年度の研究実施計画で目標としたのは、以下のリバースエンジニアリング手法をツールキットに取り入れ、実験を行い、分析手法の相互運用のための基礎となるデータ構造や表現を確立することであった。1.フィーチャーロケーション2.構造化テキストを対象とした検索3.差分解析これらの項目のうち、3の差分解析を利用したバージョン管理システムのレポジトリ(以下VCSレポジトリ)に適用可能なバージョン横断テキスト検索ツール、および、そのツールの派生であるVCSレポジトリ分析ツールを実装した。前者のツールは配布サイトにより配布(予定)であり、後者のツールはあるオープンソースのオペレーティングシステム(FreeBSD)のVCSレポジトリに適用する実験により、他の手法では突き止められていなかったような、開発者の特異な行動について明らかにすることができた。同時に、この実験を通して明らかになったこととして、ソフトウェアの規模によっては、たとえバージョン間の差異を予め求めておく等の最適化技法を利用したとしても、さらに、単純なテキスト検索であったとしても、検索に数十分という時間がかかってしまうという問題点である。H23年度はこの問題を解消するための分散コンピューティング(Hadoopなどの技術)あるいはインデクシングを導入した分析手法について研究を行うこととした。前述の手法1および2については、この問題点を解消できた後に実験を行う予定である。
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電子情報通信学会技術研究報告書
巻: vol.110, no.227 ページ: 61-65
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Lecture Notes in Artificial Intelligence
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