研究課題
本年度では、引き続きネットワークコーディング方式の原理手法及び高度情報ネットワークへの応用及び評価について研究を行っている。1.従来のネットワークコーディングの原理を拡張し、ユビキタス情報ネットワークの重要な一つであるセンサーネットワークにおいて、移動基地局による連続データ収集の原理を研究し、個別ネットワークコーディング(Separate Network Coding)手法を新たに提案している。計算モデルと数字シミュレーションを用いて、提案した手法の有効性を明らかに示している。さらに、クラスタベースの個別ネットワークコーディングの手法も提案している。それらの研究成果の一部は国際会議ComComAp 2012などで採択或いは発表されている。2.ネットワークコーティングの手法を用いて、これから有望な協調通信(Cooperative Communications)において、無線情報ネットワークに適しているメディアアクセス制御(Media Access Control)の原理を研究して、その実現手法を提案している。その研究成果は国際会議IEEEWCNC2012で発表されている。3.研究の拡張として、無線情報ネットワークの適応的な中継による転送率を向上させる原理を研究し、その実現手法を新たに提案している。システム評価により、提案手法の優位性を示している。4.無線情報ネットワークのようなマルチ基地局を持ちネットワークのQoS(Quality of Service)を向上するための全体比例の公平スケジューリング方式とその原理を研究し、その実現手法を提案している。5.さらに、非線形かつ確率ネットワークコーディング方式の原理、手法及び有効性について数理的な手法及び計算機シミュレーションを用いて、研究を展開している。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件)
Proceedings of 2012 IEEE Wireless Communications and Networking Conference (IEEE WCNC 2012)
ページ: 1646-1651
Proceedings of Computing, Communications, and Applications Conference (ComComAp 2012)
ページ: 18-23
10.1109/ComComAP.2012.6153996
Springer Lecture Notes in Computer Science (LNCS)
巻: 7108 ページ: 296-311
10.1007/978-3-642-25731-5_23
International Journal of Parallel, Emergent and Distributed Systems
巻: (採択決定)
Wireless Communications and Mobile Computing
IEEE Transactions on Vehicular Technology (TVT)
Proceedings of 2012 IEEE 75th Vehicular Technology Conference (IEEE VTC 2012 Spring)