研究課題
【研究目的】眼球位置、又は、視線を非装着な手段で精度良く検出できれば、運動視を可能にするVR表示装置、人の意図を推定するインテリジェントな表示装置などの実現に極めて有効である。本研究では、このための要素技術として、表示装置と向き合っている利用者の眼球特徴点を画面裏側に設置したカメラで撮影する方法について検討する。発光素子アレイで構成される薄型画面、又は、プロジェクタスクリーンに微細な光通過部を多数設け、当該画面裏側から近赤外照明光を利用者に照射し、その反射光を画面を介してカメラで捉える。眼球特徴点として、瞳孔、角膜反射像などを外部照明によらず安定に撮影する方法、条件を明らかにする。また、撮影画像から特徴点を抽出する方法を検討する。【研究実績】LEDアレイで構成される薄型画面を設計試作した。当該画面の画素間に微細な穴を設け、画面裏側にカメラと近赤外照明を設け、画面前方の被写体を撮影する実験を行った。眼球特徴点を抽出する方法を検討し、瞳孔、角膜反射像を背景から分離・抽出する技術を検討した。当該成果は学会で発表した。視線検出をインタフェースツールとして利用できる可能性が高まってきているので、本研究の応用課題として、利用者の誘目性を高める映像コンテンツデザインについて検討した。また、本表示画面は、香りを提示することもできるため、視線検出結果に連動するように香り提示を行い誘目性を向上させる実験も行った。当該成果は学会で発表した。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)
Proceedings of the IIEEJ Image Electronics and Visual Computing Workshop 2010, Nice, France, March 5-7, 2010 No.sp2-0044
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ヒューマンインタフェースシンポジウム2009論文集 No.1530
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ヒューマンインタフェースシンポジウム2009論文集 No.1333
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ヒューマンインタフェースシンポジウム2009論文集 No.1553
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