研究概要 |
(a) 調理感性の抽出:調理の際に作用している感性を調理人への聞き取りにより抽出し分析を試みた.実際に調理現場(大阪ガスショールーム)において,スチームコンベクションオーブンおよびブラストチラーにとる調理を例に実験を行なった.当日のメニューは田崎真也(ワイン専門家)による4種類のメニュ」である.火かげん(温度,時間など,スチームコンベクションオーブンの設定値),調理時の状態(温度,画像),調理の動作(動画像),使用食材のデータ(重量や温度など),動画像等の記録を行ない調理の分析を行なった.複数の人間の関わる調理作業をプロトコルとして書き出した.しかしながら,調理人に感性を外在化させるには至らなかった.人間の内面に迫るなんらかの実-験方法の再考が必要であることがわかった.次年度の課題である. (b) 調理感性とデジタルキッチンのデータの記録・保存:(a)で取得できるデータを時間の同期をとり,コンピュータにマルチメディアデータとして記録する方法を開発した.具体的には,小型のPCを使い,環境データ,動画像,厨房機器の設定値および稼働状況を取得するシステム(コンピュータソフトウェア)の設計と実装を行なった. c(c) 全体取りまとめ:(a)(b)に進捗にあわせて共同研究先(エネルギー関連会社2社.厨房機器メーカ3社,厨房設計コンサルティング会社1社,厨房機器を用いたサービス提供会社1社)との業界動向の情報交換を行なった,以上は,外部発表としてまとめ公表した.
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