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2009 年度 実績報告書

ファジィ量子計算に基づく画像の量子表現とその超高速画像圧縮への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21650050
研究機関東京工業大学

研究代表者

廣田 薫  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (50130943)

研究分担者 董 芳艶  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教 (30432024)
キーワード量子コンピュータ / アルゴリズム / ソフトコンピューティング / 画像文章音声等認識 / 情報システム
研究概要

20世紀前半に、Von Neumannらによって数学的に整備された量子力学においては、複素数体の上の完備内積空間いわゆるHilbert空間における関数解析学の作用素概念を用いて数学的に美しく整備記述されている。近年それを計算科学の観点から捉え直して、量子計算(Quantum Computing)の理論が提唱され、さらにそれをハード化する量子計算機の概念が提案されて、具体的にチップレベルの量子計算機も試作されつつある。一方で、20世紀半ばにL.A.Zadehによって提案されたファジィ論理は、ルール型ファジィ推論という形で日本発の実用化制御技術として1980年代に開花した。申請者のグループでは、その両者に関して、ファジィ論理を量子計算に埋め込む形でファジィ量子計算の枠組みを新たに提案し、その情報通信分野への各種応用を試みてきている。本研究では、量子計算(Quantum Computing)研究の枠組に於いて、ディジタル画像の新たな表現法「量子画像」(Quantum Image)の概念を提案し、画像処理分野、特に画像圧縮の更なる高速化応用を実現してきている。
初年度(平成21年度)前半において、研究計画に基づき、主に理論的観点から量子画像の表現法を考察整備し、一つの表現定理としてまとめている。後半では、更にその具体的応用として、画像圧縮問題を取り上げ、応用可能性を検討している。その研究成果としては、1本の原著論文を国内国際雑誌に投稿、1本の国際会議論文を発表している。次年度(平成22年度)においては、量子計算の枠組みの上で、新たな画像圧縮アルゴリズムを完成し、具体的にベンチマーク画像を用いて圧縮変換実験を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Flexible Representation of Quantum Images and its Computational Complexity Analysis2009

    • 著者名/発表者名
      Kaoru Hirota
    • 学会等名
      10th Int. Symp. on Advanced Intelligent Systems (ISIS2009), TP05-8, pp.146/149
    • 発表場所
      Busan, Korea
    • 年月日
      2009-08-18

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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