研究課題
ヒトの脳は安静時にもいわゆるアイドリングのような状態にあり、近年の機能的磁気共鳴画像(fMRI)研究などから、安静時でも内側前頭前野や下頭頂小葉といった特異的な神経ネットワーク(デフォルト・ネットワーク)が同期しながら信号変化を引き起こしていることが明らかとなってきた(Raichle et al., 2007)。しかしながら、その機能的な意味は未だ良く分かっていない。本研究では、未だ明らかでないデフォルト・ネットワークの機能について、多角的に脳機能実験解析を行い、これを明らかとする。これまで、健常者を対象とした開眼安静時および閉眼安静時のfMRI信号を計測し(14名)、独立成分分析(ICA)を用いて解析することでその信号特性が明らかとなりつつある。さらに、同一条件にて、自閉症者からのデータ計測も開始した。また、健常者を対象として、経頭蓋磁気刺激(TMS)を用いた介入実験を行っていくための実験系を立ち上げた。
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