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2011 年度 実績報告書

統計的リサンプリング法と高次漸近理論の融合による実用的な高精度推測法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21650065
研究機関九州大学

研究代表者

前園 宜彦  九州大学, 大学院・数理学研究院, 教授 (30173701)

キーワードジャックナイフ推定 / ブートストラップ法 / ノンパラメトリックス / カーネル法 / 高次漸近理論 / エッジワース展開 / U-統計量 / 確率点推定
研究概要

昨年度までの研究成果を踏まえ、本年度は下記の成果を得ることができた。
1.これまでに得られたカーネル型推定量の高次漸近理論を利用して、ノンパラメトリック回帰における高精度の推測法を構成することができた。この新しい推測法を使えば、データの持つ情報を十分生かし、取り組んでいる問題を高精度で解決することが可能となる。2.パラメトリックなモデルを仮定することなく、提案されている分布関数や確率密度関数のカーネル型推定量の漸近的な性質を明らかにして、その性質を利用した新しい推測法の構成に成功した。3.比の統計量についてのジャックナイフ推定量の性質を明らかにし、分子・分母のそれぞれにジャックナイフ推定量を代入するものと、全体の統計量に基づくジャックナイフ推定量の同値性を理論的に明らかにした。4.複雑な統計量の各要素にブートストラップ法を適応するものと、全体の統計量について適用するものが理論的に同値であることを示した。5.複雑な統計量をもとに統計的リサンプリング法を使って未知の母数を推定するときには、個々の母数の推定量を使うことなく、全体の統計量をもとにした場合でも理論的には推測の精度は落ちないことを示した。6.カーネル型推定量の高次モーメントに対するジャックナイフ型推定量の理論的性質を明らかにし、一致性を持つことを示した。7.カーネル型推定量のバンド幅の選択法について検討し、バンド幅に依存してはいるが,精度の高い信頼区間の構成法を導き、その有用性を示すことができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Edgeworth expansion for the kernel quantile estimator2011

    • 著者名/発表者名
      Maesono, Y, Penev, S
    • 雑誌名

      Annals of the Institute of Statistical Mathematics

      巻: 63 ページ: 617-644

    • DOI

      10.1007/s10463-009-0241-5

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mean squared errors of bootstrap variance estimators for U-statistics2011

    • 著者名/発表者名
      Mizuno, M., Maesono, Y.
    • 雑誌名

      Bulletin of Informatics and Cybernetics

      巻: 43 ページ: 67-82

    • 査読あり
  • [学会発表] 密度関数に対するカーネル型推定量の正規近似の改良2011

    • 著者名/発表者名
      梅野翔太、前園宜彦
    • 学会等名
      日本数学会総合分科会
    • 発表場所
      信州大学
    • 年月日
      20110000

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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