研究課題
脳情報と行動情報の間には何らかの情報論的相関があると考えるのが自然であり、また、Brain Machine Interface(BMI)の設計につながるモデルを創出するという観点から見ても、環境情報-脳情報間、および脳情報-動作情報間に何らかの客観的な対応付けを見出すことが不可欠である。そこで本応募研究では、行動情報群に対してハイブリッドシステム論を適用することで得られた動作・判断統合化モデルに関するこれまでの研究成果に立脚して、ハイブリッドシステムの視点から脳情報を解析し、行動情報処理と対比することで、動作系・判断系の数理的特徴に根ざした脳機能の解明に取り組んだ。具体的には、(1)運転における前方車追従行動における脳情報と行動情報の同時観測、(2)確率的なモード遷移を伴うハイブリッドシステムに基づく脳情報の解析、に取り組んだ。結果として、運転者の疲れや眠気等、比較的時定数の長い生理状態に関しては十分に検出が可能であることを確認した。来年度は認知や判断といったさらに時定数の短い脳機能の検出、モデル化に取り組む予定である。
すべて 2009 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)
計測自動制御学会論文集 45
ページ: 414-421
IEICE transaction on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences 92
ページ: 2763-2771
システム/制御/情報 53
ページ: 426-433
http://www.suzlab.nuem.nagoya-u.ac.jp/index.html