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2009 年度 実績報告書

哺乳類脳機能の左右差の意義解明のために、左右半球を連絡する原因分子を同定する

研究課題

研究課題/領域番号 21650081
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

平瀬 肇  独立行政法人理化学研究所, 平瀬研究ユニット, ユニットリーダー (90392084)

研究分担者 篠原 良章  独立行政法人理化学研究所, 平瀬研究ユニット, 基礎科学特別研究員 (10425423)
眞鍋 理一郎  独立行政法人理化学研究所, LSAシステム構築ユニット, 上級研究員 (30280837)
キーワード分子・細胞神経科学 / 脳左右差
研究概要

脳機能の左右差はヒトではよく知られているが、その分子的基盤は、ほとんど分かっていない。また、マウスを用いた左右差の分子基盤を探る実験でも、神経伝達物質受容体の定量等のボトム・アップ的アプローチによるものが殆どである。さらに、体軸を形成する遺伝子のスクリーニングは数多いが、それらはすべて動物の初期発生期に誘導される分子に限られており、成熟した個体に対する徹底した遺伝子の網羅的スクリーニング皆無であった。
哺乳類左右脳の遺伝子発現の違いを解明するために、次世代DNAシークエンサーによる遺伝子解析を提起したが、平成21年度は、シークエンサーにかけるサンプルの収集に終始した。具体的には、成獣大脳辺縁系海馬のサンプルを調製した。サンプルは、RNAの劣化を最小限にするために、トライゾール液に浸潤させ、-80度で数量が揃うまで冷凍保存した。また、理化学研究所オミックス基盤領域(鶴見)では、CAGE(Cap Analysis of Gene Expression)解析の最適化を図り、10月にプロトコルが定まった。それら収集した資料よりRNA抽出を試行したところ、RNAの純度は高いのもの、サンプル量が充分でないこと判明した。したがって、平成21年度後半は、さらに数多くの個体から、左右海馬サンプルの調製をおこなった。現在、新しく収集した資料を加えてRNAを抽出している段階であり、平成22年度には網羅的な遺伝子のスクリーニングの結果が分かることが期待される。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] In vivo intracellular recording suggests that gray matter astrocytes in mature cerebral cortex and hippocampus are electrophysiologically homogeneous2010

    • 著者名/発表者名
      Mishima, Tsuneko
    • 雑誌名

      The Journal of Neuroscience (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Size and receptor density of glutamatergic synapses : a viewpoint from left-right asymmetry of CA3-CA1 connections2009

    • 著者名/発表者名
      Shinohara, Yoshiaki
    • 雑誌名

      Frontiers in Neuroanatomy 3

      ページ: 10

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Deletion of RAGE causes hyperactivity and increased sensitivity to auditory stimuli in mice2009

    • 著者名/発表者名
      Sakatani, Seiichi
    • 雑誌名

      PLoS One 4

      ページ: e8309

    • 査読あり
  • [学会発表] Neural activity-dependent membrane potential change in cortical and hippocampal astrocytes2009

    • 著者名/発表者名
      Mishima, Tsuneko
    • 学会等名
      北米神経学会
    • 発表場所
      シカゴ、アメリカ合衆国
    • 年月日
      2009-10-21
  • [備考]

    • URL

      http://www.brain.riken.jp/en/h_hirase.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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