研究課題
1. 神経幹細胞賦活作用の評価系の構築中脳初代分散培養細胞を用いた神経幹細胞の機能評価を行う目的で、培養細胞中に存在する神経幹細胞の確認とその細胞からの分化制御系について検討した。中脳初代分散培養細胞において、ドパミンニューロンのマーカーtyrosine hydroxylaseおよびBrdUの2重免疫染色にすることで、神経幹細胞から分化したと考えられるドパミンニューロンを確認した。また、GABAA受容体アンタゴニストであるビククリンおよびピクロトキシンを10日間処置することで、ドパミンニューロン数が増加することを見出した。2. ドパミン神経の線条体神経投射の機序解明中脳初代分散培養細胞を用い、ドパミンニューロンの突起伸長能を評価しうる評価系の構築を行った。シリコン製隔離壁を用い領域内に中脳細胞を播種する。隔離壁を除去した後、領域外へ進展した成長円錐の距離を測定する。この方法によって、栄養因子であるGDNFがドパミンニューロンの突起伸長を促進することが評価できた。この結果は以前の報告と一致するものであり、今回確立した突起伸長評価系が妥当であることを示唆するものである。また、シリコン製隔離壁外に線条体細胞を播種し、分散培養細胞を用いた新たな中脳・線条体神経投射評価系の確立を試みた。隔離壁外に線条体細胞を播種することにより、ドパミンニューロンの突起伸長は顕著に促進された。その機序を検討したところ、液性因子の関与は小さく、接着因子であるインテグリンの寄与が大きいことを明らかにした。
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