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2010 年度 実績報告書

医工学的解析に基づく肺ストレッチセンサーを介した肺癌発症機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21650113
研究機関岡山大学

研究代表者

片野坂 友紀  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (60432639)

研究分担者 成瀬 恵治  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40252233)
毛利 聡  川崎医科大学, 医学部, 教授 (00294413)
キーワード細胞分裂 / 癌 / メカノセンサー / Ca2+輸送体 / チャネル
研究概要

我々の体を構成するほぼすべての細胞は、生命活動において常に機械刺激(メカニカルストレス)を受けているが、細胞の機械受容については未だ不明な点が多い。
肺は、我々が呼吸のたびに受動的にストレッチされる組織である。肺胞内部は、サーファクタントという脂質で覆われており、これが機能しないと直ちに肺が広がらなくなり呼吸不全に陥る。サーファクタントは、ストレッチ依存的に肺胞上皮から分泌されることが知られているが、肺のストレッチセンサーが未だ不明であるため、その分泌メカニズムは明らかにされていない。本研究では、生体の肺の膨張を再現する細胞伸展装置を開発し、肺ストレッチセンサーが、肺癌発症において重要な役割を持つことを証明することを目的とする。
本年度は、ストレッチセンサー分子と細胞増殖や分化の関係を明らかにするために、肺の膨張を再現するようなin vitro実験装置を開発した。具体的には、呼吸における肺の膨張を再現するようなin vitro実験系を確立するために、我々が既存に開発しているストレッチ装置を改良し、肺胞上皮細胞の初代培養細胞単離技術を確立した。また、数種類の肺癌由来細胞株を用いて、メカノセンサー分子類の発現や局在を詳細に解析し、肺癌発症におけるメカノセンサーの生理的役割を検討した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件) 図書 (2件)

  • [学会発表] The role of stretch-activated channel on myogenic differentiation of skeletal myoblast2010

    • 著者名/発表者名
      Yuki Katanosaka, Satosh Mohri, Keiji Naruse
    • 学会等名
      12th International Congress on Neuromuscular Diseases
    • 発表場所
      Medical School of Federico II Naples University
    • 年月日
      2010-07-20
  • [学会発表] The generation of novel animal model of inducible hypertrophy2010

    • 著者名/発表者名
      Yuki Katanosaka, Keiichiro Iwasaki, Satoshi Mohri, Keiji Naruse
    • 学会等名
      Gordon research conference
    • 発表場所
      Colby-Sawyer College
    • 年月日
      2010-06-06
  • [図書] Clin Calcium (A novel approach to mechanotransduction using cell-adhesion-patterned cells)2010

    • 著者名/発表者名
      Yuki Katanosaka, Keiji Naruse
    • 総ページ数
      514-519(5)
    • 出版者
      医薬ジャーナル社
  • [図書] 血管医学(新しい伸展刺激負荷方法を用いたメカノトランスダクション研究)2010

    • 著者名/発表者名
      片野坂友紀, 成瀬恵治
    • 総ページ数
      301-306(6)
    • 出版者
      メディカルレビュー社

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公開日: 2012-07-19   更新日: 2012-09-25  

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