• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

失語症者への個人支援を公的制度化するための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21650140
研究機関愛知県立大学

研究代表者

吉川 雅博  愛知県立大学, 愛知県立大学教育福祉学部, 准教授 (20315865)

研究分担者 鈴木 朋子  愛知淑徳大学, 健康医療科学部, 准教授 (30440762)
吉田 敬  愛知淑徳大学, 健康医療科学部, 准教授 (90387837)
キーワード失語症 / コミュニケーション支援 / 障害者の社会参加 / 制度立案
研究概要

1. 社会参加に向けた個人支援と施設支援の実施
第2次ニーズ調査の結果、公的サービスを想定した派遣対象のガイドラインを満たす4名に対する個人支援と失語症者が利用する2福祉施設に対し、失語症サポーターによる失語症者のコミュニケーションを保障するための支援を行った。失語症サポーターの有効性と限界が確認できた。個人支援を担う人材は、失語症者との会話技術を習得したホームヘルパーが適していると考えられた。
2. 失語症者の個人支援に対する専門家への啓発の必要性
失語症者本人が社会参加のための個人支援の内容をイメージすることは難しく、専門家(ケアマネージャーや言語聴覚士)主導で個人支援をマネジメントする必要がある。しかし、その専門家も失語症者の社会参加のための個人支援についてはなじみがなく啓発をすることが必要である。
3. 家族の集いの実施
失語症友の会に参加するきっかけ作りと家族支援を目的に、家族の集いを5回開催した。
目的を達成することが確認でき、失語症者の社会参加を促進するために家族の集いは必須であると考えられた。
4. カナダ・トロントの失語症センターの実地調査
会話パートナーが、失語症者の会話グループを運営している様子を視察することができた。STはそのトレーニングと、会話グループの監督にあたり、何か問題が生ずれば、すぐ対応するシステムとなっていた。今回の視察では、会話評価方法、派遣業務については明らかにならなかったが、メールでの質問が可能というセンターSTとの関係ができたことが収穫であった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 失語症者の社会参加促進に向けた支援2011

    • 著者名/発表者名
      吉川雅博
    • 雑誌名

      愛知県立大学教育福祉学部論集

      巻: 59号 ページ: 27-33

  • [学会発表] 公的サービスを想定した失語症会話パートナー派遣対象のガイドライン2010

    • 著者名/発表者名
      吉川雅博
    • 学会等名
      日本コミュニケーション障害学会
    • 発表場所
      姫路市市民会館
    • 年月日
      2010-05-30
  • [学会発表] 会話パートナーに対する失語症者の認識とニーズについて2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木朋子
    • 学会等名
      日本コミュニケーション障害学会
    • 発表場所
      姫路市市民会館
    • 年月日
      2010-05-30
  • [学会発表] 失語症者の会話中に生ずるトラブルの修復過程-会話分析を用いて-2010

    • 著者名/発表者名
      吉田敬
    • 学会等名
      日本コミュニケーション障害学会
    • 発表場所
      姫路市市民会館
    • 年月日
      2010-05-30

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi