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2009 年度 実績報告書

温熱および微弱電流刺激を併用したストレス蛋白質発現増強による関節軟骨治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21650141
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

久保 俊一  京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (20178031)

研究分担者 高橋 謙治  京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (30347447)
キーワード関節疾患 / 変形性関節症 / HSP70 / 温熱 / 微弱電流刺激
研究概要

日本白色家兎から軟骨細胞を単離した。恒温層を用いて温熱刺激(42℃、10分)を、BioMetronomeを用いて微弱電流刺激(5V, 55pulses per second)を同時に負荷した。無処置対象群(対照群)、微弱電流刺激群(電流群)、温熱刺激群(温熱群)、温熱刺激および微弱電流刺激併用群(併用群)の4群を作成した。細胞傷害性をLDH assayで検討した。HSP70およびユビキチン化タンパク(Ubiquitinated protein : UbP)の発現をWestern blot法で検討した。
細胞障害性は各群間に有意差を認めなかった。対照群と比較して電流群ではHSP70およびUbPの発現に変化はなかった。温熱群ではHSP70の発現が亢進した。UbPの発現は変化がなかった。併用群では、HSP70の発現が温熱群より大きく充進した。また、UbPの発現も亢進した。
本研究では、温熱刺激によって誘導されるHSP70が微弱電流刺激との併用によってさらに発現亢進することが明らかとなった。温熱刺激と微弱電流刺激の併用によりUbPの発現が亢進したことから、微弱電流刺激はユビキチン・プロテアソーム系によるタンパク分解を抑制している可能性がある。
軟骨細胞において、HSP70は細胞保護効果および軟骨基質代謝亢進効果を有することがすでに知られている。温熱刺激と微弱電流刺激の併用は、軟骨細胞の保護や基質代謝亢進につながる可能性があり、変形性関節症の新たな治療法となる可能性がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Hyperthermia for the treatment of articular cartilage with osteoarthritis2009

    • 著者名/発表者名
      Kenji A Takahashi, Toshikazu Kubo
    • 雑誌名

      International Journal of hyperthermia 25

      ページ: 661-667

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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