ローズベンガル血栓性梗塞による脳卒中モデルを用いて運動麻痺の回復を検討している。ES細胞から分化誘導させた神経幹細胞を移植し、移植後の麻痺回復に及ぼす影響とグリア細胞の機能連携を検討し、脳卒中後の麻痺回復を促進するかの課題を考えた。また、脂肪組織由来間葉系幹細胞をモデル作成後1日後および3日後に大腿静脈より投与し、麻痺の回復スピードの変化をコントロール群と比較し、さらにPIT作成後9日目に脳を取り出し、脳切片を蛍光顕微鏡での観察をおこなった。この2つの手法とも、麻痺の回復を促進させることはなく、脳への取り込みも認められなかった。
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