• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

運動遂行時における脳血液量と体循環との関係

研究課題

研究課題/領域番号 21650144
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

大西 秀明  新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (90339953)

研究分担者 久保 雅義  新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (50460332)
古沢アドリアネ 明美  新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 助手 (20410269)
椿 淳裕  新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (50410262)
菅原 和広  新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 助教 (10571664)
キーワード近赤外線分光法 / 脳血液量 / 体循環 / 脳活動 / リハビリテーション / 血圧
研究概要

22年度は2種類の実験を行った.<実験1>6名の健常成人者を対象にして,筋疲労課題中における筋力,筋活動,大脳皮質感覚運動野領域の活動,頭皮血流量および血圧の経時的変化の関係を明らかにすることを目的とした実験を行った.最大収縮,最大収縮の50%,最大収縮の30%での右手指把持持続収縮を運度課題とし,課題遂行中の大脳皮質酸素化ヘモグロビン変化量(ΔoxyHb)を近赤外線分光イメージング手法により計測した.また,一拍ごとの血圧を連続して計測し,体循環と皮質血流との関係を解析した.その結果,3条件全てにおいて,ΔoxyHbと平均血圧の間で概ね0.2Hz以下の周波数帯域において0.5以上のコヒーレンス値が認められた.この傾向は,課題前後の安静期間と課題遂行期間のどちらにおいても観察された.このことから,近赤外線分光法で検出された大脳皮質ΔoxyHbの変動のうち,0.2Hz以下の周波数帯域には体循環の影響が含まれていることが考えられた.<実験2>6名の健常成人者を対象として,息こらえ遂行時における体循環の変動と頭皮血流量および大脳皮質酸素化動態の関係を明らかにすることを目的とした実験を行った.20秒間の息こらえ課題遂行中の,連続血圧と大脳皮質酸素化ヘモグロビン濃度変化(ΔoxyHb)のコヒーレンス値を算出した.その結果,0.4Hz以下の周波数帯域で0.6以上のコヒーレンス値が認められた.また,特定の位置では,被験者間でバラツキが少ない結果となった.このことから,近赤外線分光法を利用して算出された大脳皮質ΔoxyHbの値には,体循環の影響も含まれているため,皮質血液量の変動を観察するためには,これら体循環の影響を除去する手法を開発しなければならないことが明らかとなった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 自転車エルゴメーター駆動時における大脳皮質活動-近赤外線分光法による検討-2011

    • 著者名/発表者名
      中林美代子, 大西秀明, 他
    • 雑誌名

      理学療法科学

      巻: 26(In-press)

    • 査読あり
  • [学会発表] 手指把持動作中における大脳皮質感覚運動野領域のヘモグロビン濃度変化と血圧との関係(第二報)2010

    • 著者名/発表者名
      岩部達也, 大西秀明, 椿淳裕, 久保雅義, 桐本光
    • 学会等名
      第45回日本理学療法学術大会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      20100527-29
  • [学会発表] 下肢部分荷重調整時の大脳皮質活動について-近赤外分光法を利用した検討-2010

    • 著者名/発表者名
      中林美代子, 大西秀明, 他
    • 学会等名
      第45回日本理学療法学術大会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      20100500
  • [学会発表] 触覚刺激および筋収縮時の大脳皮質活動2010

    • 著者名/発表者名
      大西秀明, 大山峰生, 他
    • 学会等名
      第45回日本理学療法学術大会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      20100500

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi