研究課題
高齢者や障碍者の時間進行と共に衰えていく体の機能を、システム側が自動的に調整し補助することで同じパフォーマンスを維持できるシステムの設計を行った。具体的には、パソコンの入力機器を扱う際に生じる問題点を分析し、マウスの動きとポインタの動きの関係に着目して、ユーザーにとって時間経過のどの時点でも最適なポインタの動きができるように、自動で調整できるシステム設計である。本システムの特徴は、時系列に動作状況を蓄積して変化を追随することで、徐々に弱体化していく体の衰えを、自動的に補うことで効率を維持させ、リハビリの継続性も高められる仕組みにある。また稼動箇所の動きが個人で異なっていても自動調整される適合型システムとなっている。ユーザーが普段使用しているどの時点でも、最適な効率で動かせるようなパラメータを見出し、システム情報を自動的に書き換えるシステムとして開発を進めてきた。藤沢市社会福祉事業協会(湘南なぎさ荘、やすらぎ荘)と連携を取り、60歳以上の高齢者を対象に現状の問題点・要望や、集団参加、生き甲斐などについて意見を得ることができフィードバックをかけることができた。これにより、高齢者や、障碍者でも、楽に体を動かすことでシステム側へ情報入力を実装することが出来、たとえ寝たきりの生活でも、本システムを組み込んで利用することで、彼らの生きることへの一つの大きな活力となり得ることが見出せた。研究発表として、平成22年電気学会電子・情報・システム部門大会、および日本機械学会2010年度年次大会などにおいて口頭発表を行い講演論文集に掲載された。
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平成22年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
巻: OS8-3 ページ: 1005-1008
巻: OS8-2 ページ: 999-1004
巻: OS8-1 ページ: 993-998
日本機械学会2010年度年次大会講演論文集
巻: Vol.5 ページ: 111-112
巻: Vol.7 ページ: 157-158
巻: Vol.7 ページ: 155-156
Joint 5th International Conference on Scft Computing and Intelligent Systems and 11th International Symposium on Advanced Intelligent Systems
巻: Proceedings of SCIS & ISIS 2010 ページ: 1360-11365