研究概要 |
本研究では,マウスの動きとポインタの動きに着目し,進行性症状を持つ障害者や高齢者に対して、マウス操作を支援する目的で操作特性についての研究を行った。彼らにとって、症状の進行とともに操作特性が悪化していくことが問題となっており、本研究ではその特性の変化に追従し、どの時点でもユーザ-にとって扱いやすい動きができるよう、自動的に最適なマウスポインタのゲイン設定値を見出す手法を考案した。障害者に対して実験を行ない、この手法によるターゲット属性との関連では距離や方向に対する依存性がほとんどなく、またマウスポインタの加速度設定において、個々の特性を踏まえたゲイン最適値を見出せることが確認できた。またエンターテインメント性も考慮したシステム提供を行うことができた。
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