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2009 年度 実績報告書

視覚障害生徒に対する科学教育の系統化とその知見の健常生徒の理科授業への活用

研究課題

研究課題/領域番号 21650204
研究機関筑波大学

研究代表者

大高 泉  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (70176907)

キーワード理科 / 視覚障害 / 教授・学習ストラテジー / 言語活動 / 説明
研究概要

本研究の全体構想は、二つの目的からなっている。
第一に、世界的に最先端を行く日本(特に、筑波大学附属視覚特別支援学校(以下「附属学校」と略記)の視覚障害生徒に対する理科授業の実際を分析し、視覚情報を遮断された視覚障害者を対象にした固有で優れた教授・学習ストラテジー、教授・学習モデルを抽出・整理・系統化する。
第二に、上記の教授・学習ストラテジーの中から、健常者に対する理科授業に活用可能な教授・学習ストラテジーを抽出し、その有効性について実証的に検討し、この視点から視覚情報偏重と見なされる一般の理科授業の革新の方途を具体的に探る。
本目的に対応して、21年度は、学習指導要領の改訂によって理科の教青課程が大きく変化したため、その特質を分析して、今後の日本の理科教育の方向と改善のポイントについて解明することに重点を置いた。その日本の柱は、言語活動の重視と活用型学習の導入であり、特に前者は、これまで言語的教授を中心とした視覚障害生徒向け授業がその改善のみならず、詳細・緻密な言語的説明教授を中核とした視覚障害生徒のための教授・学習が広く健常生徒の理科授業へ有益な示唆を与える可能性を拡大していることを解明した。そのような実践として、財団法人九州先端科学技術研究所による「「科学ヘジャンプ」視覚障害者全国ネットワークの構築」などの優れた視覚障害生徒に対する科学教授・学習の取り組みについて分析して貴重な知見を得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 新学習指導要領における理科の改訂と理科授業づくりの視点2009

    • 著者名/発表者名
      大高泉
    • 雑誌名

      教育実践学研究 13

      ページ: 59-68

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 理科授業における習得型授業と活用型授業2009

    • 著者名/発表者名
      大高泉
    • 雑誌名

      教育時評 18

      ページ: 24-27

  • [雑誌論文] 自然体験と理科教育-体験によりつつ体験を超える-2009

    • 著者名/発表者名
      大高泉
    • 雑誌名

      教職研修 38

      ページ: 58-61

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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