研究課題/領域番号 |
21650217
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山田 邦雅 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 特任准教授 (30399802)
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研究分担者 |
細川 敏幸 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (00157025)
安藤 厚 北海道大学, 文学研究科, 教授 (20012510)
西森 敏之 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (50004487)
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キーワード | クリッカー / デジタルペン / 電子ペン |
研究概要 |
今年度は、まずクリッカーの現状調査と開発環境の整備、開発計画を行った。調査に関しては、韓国、シンガポール、アメリカの大学におけるクリッカー事情、そして日本で販売されているクリッカーの機能を調べた。現在の日本におけるクリッカーの急速な普及と活用状況を考えると、状況がどんどん変化しており、この研究が意味のあるものとするためには、これらのリサーチと開発計画の見直しは重要である。 その結果、海外では教科書との抱き合わせ販売による低価格なクリッカーが存在すること、そして、大学において中古の買い取りを行い、リサイクルして使用することで学生の負担が抑えられていることがわかった。メーカー品であっても、かなり価格面での問題は解消されていた。 その一方で、機器としては、液晶画面付きの多機能のものが主流に成りつつあることがわかった。これを踏まえ、本研究において開発するクリッカーも、使用されなくなりつつあるタイプのものを開発するのではなく、開発終了時におけるニーズを予測し、開発計画を作成し直した。 その結果、クリッカーの集計の正確さは不可欠であるため、赤外線通信ではなくBlueToothを利用すること、また、数字の選択のみのクリッカーでは使用用途が限られてしまい、今後のニーズを満たさなくなる恐れがあるため、選択、文字入力を含め、さらに図を記入することができる電子ペンをクリッカーのリモコンとして採用し、現状のクリッカーを超えるものにすることにした。 この方針に沿って、クリッカーだけではなく現在の電子ペンの機能を調査し、開発環境の設備を整え、開発するソフトウエアにおいて必要と思われる基本的な機能の概略を思案した。また、この開発に使用するプログラム言語をC#に定め、開発に必要な情報収集を行った。
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