研究課題/領域番号 |
21651011
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研究機関 | 名古屋産業大学 |
研究代表者 |
清水 幸丸 名古屋産業大学, 環境情報ビジネス学部, 教授 (20023202)
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研究分担者 |
橋詰 匠 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90103621)
瀧口 純一 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (50449344)
清水 創太 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (20328107)
丹澤 祥晃 日本工業大学, 工学部, 准教授 (10287998)
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キーワード | 大型風力発電用風車 / 野鳥 / 静岡県遠州灘 / 小型無人ロボット飛行機 / 写真撮影 / 環境アセスメント / 大型ウィンドファーム / 環境影響評価 |
研究概要 |
世界的に1億数千万kWの大型風力発電所が建設されている。日本においても約200万kW(約1600本の大型風力発電機)の風力発電所が建設されている。隣国中国においても2000数百万kWの風力発電所が建設されている。世界のCO_2排出削減、すなわち、低炭素社会の実現のためには、今後益々風力発電所の建設が期待されている。同時に、風車の環境問題も顕在化している。 その中の一つに「風車と野鳥」の関係がある。我が国のように、山岳地形が多く、平坦地の少ない国においては、大型風力発電機(2000kW、直径80m、高さ80m)を建設するとなると、ややともすると、居住人口の多い海岸線に近い平坦地がねらわれる。このような場所は、古来、大型野鳥の飛行経路としても使われている。最近、大型風車と野鳥の関係が話題になってきている。しかし、実際の姿について、これまで研究が少なすぎて、よくわからないのが現実である。 本研究では、野鳥と大型風車の関係を、無人ロボット飛行機を用いて上空から観察し、それらの結果と地上からの観察結果を重ね合わせて、その実態にせまろうとするものである。 21年度は、UAV(無人小型飛行機)を用いて、上空140mおよび160mから大型水平軸風車(最大高さ120m、直径80m、出力2000kW)を撮影し、鳥の目線から人間が見た場合の「大型風車」の映像を具体化した。それと同時に、地上から大型風車周辺を飛行する大型野鳥の写真撮影も行った。この地上からの撮影でも大型野鳥の飛行を撮影することが可能であった。
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