研究課題
1.正常ヒト線維芽細胞(AG1522細胞)での成果(1)狭心症治療薬の放射線障害防護能:X線3.5Gy照射時のAG1522細胞の生存率は約10%であるが、各薬剤を0.5~1.0μMとなるように添加した場合、使用した全ての薬剤において生存率の上昇(放射線障害防護能)が認められた。2.正常マウス(ICR/jclマウス、8週齢)での成果(1)狭心症治療薬の毒性試験:各薬剤を体内での希釈後30μMとなるように4回(30μM/日、1回目の投与から24時間間隔で3日間連続投与、7日目に更に投与)腹腔内投与後飼育し経過観察したが、死亡するマウスは認められなかった。(2)狭心症治療薬の放射線障害防護能:X線6.5Gy照射時のICR/jclマウスの生存率は約30~40%であるが、各薬剤を体内での希釈後30μMとなるように、照射直後、照射から24および48時間後、および照射から7日目の計4回投与した場合、使用した薬剤の内1剤のみ生存率を約80%にまで回復させた。その他の薬剤では延命効果は認められたが、生存率を回復させるまでには至らなかった。(3)照射後14日目に末梢血を採取し、血球成分を調べた結果、照射のみを施したマウスに比して。(2)において生存率を回復させた薬剤を投与したマウスでは、造血系細胞数および免疫系細胞数が優位に高値を示した。
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Biochem.Biophys.Res.Commun. (in press)
J Rediat Res (Tokyo) 50, Suppl.A
ページ: A67-A79