研究概要 |
バイオ・アコースティクスを利用した木造建築物に対するシロアリ防除に関し,日本で特に被害の大きいイエシロアリ(Coptotermes formosanus)を対象に,木材に対する摂食活動と振動・音響信号に関する基礎的な実験を行った。まず,木材の寸法と摂食活性に関する選択実験を行い,イエシロアリが木材の内部からその寸法を判別可能であるか検証した。続いて,寸法の異なる4種の木材中で,イエシロアリの摂食活動時に生じる振動の測定を実施し,木材の寸法と時間・周波数特性との関係を示した。最後に,木材への振動・音響信号の付加と摂食活性に関する選択実験を行った。
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