| 研究課題/領域番号 |
21651073
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| 研究機関 | 青山学院大学 |
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研究代表者 |
田部 勉 青山学院大学, 理工学部, 教授 (10082835)
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| 研究分担者 |
安瀬 美知子 青山学院大学, 理工学部, 助手 (00082850)
道用 大介 青山学院大学, 理工学部, 助教 (50445178)
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| キーワード | 技能伝承 / 認知科学 / ユーザーインターフェース / ヒューマンファクターズ |
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| 研究概要 |
本研究は感覚運動系技能を対象として、成功感覚を効果的に記憶・再現できる訓練方法を開発することを目的とした研究である。
近年、日本では人口の高齢化が進んでいる。この影響は、製造業にも及んでおり、2007年には日本の高度成長期を支えた団塊世代の多くの熟練技能者の退職がはじまった。そのため、多くの製造業が熟練技能者の技能をどのように企業に残していくかという「技能伝承」の問題に直面している。改正高年齢者雇用安定法が施行されたことによって、企業は雇用期間の延長や、他企業の退職者の獲得によって熟練技能の流出を一時的に防いでいるが、このような対処方法は根本的な解決にはなっておらず、本質的な技能伝承対策が必要となっている。作業というものは「知覚を使って動的に判断しながら遂行していくもの」であり、感覚運動系の作業において、作業の良し悪しは、良い製品を作る感覚(以後、成功感覚とよぶ)を知り、成功感覚を記憶し、再現できるかどうかで決まると考えられる。よって、技能伝承の根本的なアプローチとしては、良い製品を作る時に生じる成功感覚を効果的に記憶し再現できるように訓練する必要があるとの着想から計画された研究である。
2009年度の研究成果は下記の通りである
1. 感覚運動系技能の抽出プロセスを明確化し、必要な要素の抽出を手順化することで成功感覚の抽出を容易にした(査読論文掲載)
2. 力覚に関して、成功感覚の記憶・再現の傾向を調査し、内在尺度との関係性を示した(査読論文掲載)
3. 旋盤作業での聴覚を利用した訓練手順を提案し、その訓練成果を検証した(学会発表)
上記の1.2.の研究成果は訓練方法の開発の基盤となるものである。また、3.の研究成果は今後開発する訓練のプロトタイプであり、プロトタイプでの実験により、今後の訓練開発の指針を得ることができた。
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