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2009 年度 実績報告書

腹菌類ニセショウロ属の分類法と毒性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21651099
研究機関京都薬科大学

研究代表者

橋本 貴美子  京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (90286641)

キーワード腹菌類 / ニセショウロ属 / 分類 / 毒性 / 呈色反応
研究概要

ニセショウロ属のきのこは見た目は丸いボール型で、いわゆる傘やひだをもつような典型的なきのこ型をしていない。そのため、分類の手がかりとなる項目が少なく、分類の進んでいない生物群である。ニセショウロ属のきのこは腹菌類に区分されているが、このグループは分類の難しい似た形をしたきのこを集めたもので、正式の分類をしたものではない。近縁の属にも似たきのこがあり、トリュフのように食用となるものがあるため、間違って食べると食中毒を起こすこともある。これまで何件か事故の報告があるが、分類がきちんとできているとは言えないために、いったいどれくらいの種が日本に分布しているのか、それらはどの季節にどのような林(共生樹木の有無)に発生するのか、どの種が有毒なのか、それを見分けるためにはどのような項目を調べれば良いのか等はほとんどわかっていない。そこで、まずは3年程かけて集まるきのこの観察、呈色反応、毒性を調べることにした。
平成21年度は4月から3月の間、京都市内の雑木林の観察を続けたが、天候不順のため、発生が悪く、2~3種類が集まったにすぎないが、これらは1年を通して、かなり長い間発生していた。樹木の種類や気候の条件を変えるため、一番発生の多そうな時期に名古屋市内、東村山市内の林を観察してみたが、天候不順のため、1種類のニセショウロ属きのこをエゴノキの根元で採集するのみであった。また、きのこの会の協力者が採集したものを含めると肉眼での違いがわかる4~5種を集めることかできた。採集地別に種を分け、これらの特徴観察およびDNA分析を行い、同種か別種の区別をした上で、来年度に同じ採集地に発生したものを一斉に呈色試験や毒性試験に付す予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] きのこ毒研究-最近の進歩-2010

    • 著者名/発表者名
      橋本貴美子
    • 学会等名
      関西菌類談話会総会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2010-02-13
  • [図書] 日本の毒きのこ(フィールドベスト図鑑)2009

    • 著者名/発表者名
      橋本貴美子, 他
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      学研

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公開日: 2012-07-19  

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