平成23年度は本研究の最終年度であるため、第2年度までに行った作業の確認と補填を行い、最終的な成果をまとめた。 具体的に言えば、創作オペラに関する研究対象年度の資料整理と、不足分の補完および確認作業。それをもとにしたデータベースの構築に関する基本的な方針の設定とそれをもとにした実際の構築作業である。データベースに関しては、今後公開の方法を検討していく。国内外両方のオペラ研究者、および国内のオペラ実践者に分かりやすい形で公開する作業を行う。そして、1世紀にわたるオペラ作品の俯瞰を元手にして、次なる個別研究を準備する。 また最終的な成果の発表としてベルリンのFUへの海外出張を行い、同時に関連資料の収集を行った。国内学会の発表に関しては、準備していたが、開催校としての事務全般に追われたために実現できなかったのが残念である。 本研究の実施によって、ようやく創作オペラの研究の基盤が確定できたものと思われる。今後は、成果をいかに用いるかが問われることとなろう。
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