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2009 年度 実績報告書

3DCG所作データベースに基づく能の「型付」資料未記述部分の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21652023
研究機関法政大学

研究代表者

山中 玲子  法政大学, 能楽研究所, 教授 (60240058)

研究分担者 岩月 正見  法政大学, デザイン工学部, 教授 (50213301)
佐藤 康三  法政大学, デザイン工学部, 教授 (90409342)
キーワード能 / 型付 / 所作 / 3DCG
研究概要

(1)所作単元の選定とモーシヨンデータの収録:約150種の所作単元と、連続した仕舞7種(老松キリ・熊野クセ・船弁慶クセ・高砂キリ・鶴亀キリ・羽衣キリ・山姥キリ)及び中ノ舞を観世流能楽師の馬野正基氏に舞って頂き、3次元モーションデータとして収録した。老松キリと熊野クセは、簡単な3DCGで再現できるようにしてある。またこれらの舞に出てくる約100の所作単元を個別に収録した。
(2)モーションデータの解析:収録したデータからどんな場合でもその所作を演ずるときには必ず在るコアの部分を取り出す作業をおこない、抽出した所作単元コア部分の3DCGを個別に作成して、データベースとして蓄積した。本年度は特に基本的な50種のコア部分を抜き出す処理を終え物理的指標を添えて示すことが可能になっており、また、簡単な3DCGを制作済みである。
(3)3D-CGの制作:基本的な舞である「老松」「熊野」の型付資料に基づいて、上記の所作単元コア部のモーションデータを時系列的に配置し、モーションの合成や補間を行うことにより、3D-CG映像を作成した。さらに、これらの合成された舞を、能役者が演ずる一連の舞と比較したところ、舞台上の位置と方向にずれが生じるものの、合成された舞が舞全体の動きをほぼ正確に再現できることを確認した。
(4)能の舞自動合成ビューアの試作:上記映像は、3D-CGツールを用いて作成したが、型付資料から所作単元を配置することにより、誰でもが舞を3次元的に復元できる「能の舞自動合成ビューア」のプロトタイプを、外部委託業者との共同開発により作成した。
(5)成果の発表:上記(1)~(4)の研究成果は「人体と身体性」についてのシンポジウムでの口頭発表、能の型付記述ルールに関する論文、能の所作復元ツール試作版として、発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 能楽型付の記述ルールの研究(1)2010

    • 著者名/発表者名
      山中玲子
    • 雑誌名

      能楽研究 34

      ページ: 69-94

  • [雑誌論文] 能の所作の特徴を考える2010

    • 著者名/発表者名
      山中玲子・岩月正見
    • 雑誌名

      国際日本学研究叢書(6月刊行予定) 13

  • [学会発表] 能の所作の特徴を考える2009

    • 著者名/発表者名
      山中玲子・岩月正見
    • 学会等名
      国際日本学シンポジウム「人体と身体性」
    • 発表場所
      アルザス欧州日本学研究所
    • 年月日
      2009-11-02

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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