研究課題/領域番号 |
21652026
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
相田 満 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (00249921)
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研究分担者 |
井田 太郎 国文学研究資料館, 研究部, 助教 (20413916)
渡辺 信和 同朋大学, 文学部, 主任研究員 (40350996)
石井 行雄 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60241402)
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キーワード | 肖像画 / 人相 / 日本文学 / トピックマップ / オントロジー / 大雑書 / 版本 / 感性分析 |
研究概要 |
1、観相譚・観相表現の発掘と分類 中国正史の目録に記載される相書と、日本に残存する唐本や和刻本とを比較・分析し、その成果を発表した。また、研究分担者から資料提供を受けた大雑書類の観相部分の記述の変容について考察を進めた他、幸若・西鶴等を中心に文学作品における観相表現の分析を進めた。 2、観相資料と知識体系の理解と把握 研究分担者の急逝等の事情により、全体会ではなく個別の研究協議を随時行った。また、観相についての専門的知識を得るために、中国は浙江省天童寺・台湾は龍山寺で取材し、観相技術を把握し、比較した。 3、古典絵画を対象とする観相の実践 画論に見える観相についての記述の妥当性を検証するため、SD法による感性分析や絵画比較を行った。試料には『歴史人物画像データベース』などを利用し、被験者には研究分担・補助者や、分担者の講義受講者(学生)を宛て、26種500件のアンケートを収集することができた。ただし、実験を重ねるつれ、留学生の中には人相・キャラクターを読み取る者もいることが判明し、今後の分析方法に留意を要することも分かった。 4、研究をサポートするためのデータベースの構築 トピックマップを使用したデータベースデータの追加を行った。データには、『神相全編正義』慶安版、および『永代大雑書万暦大成』に記載される図版を累加している。これにより、歴史人物画像データベースと組み合わせて絵柄の類似性と差異を分析することが可能になった。また、試行版をWebで公開した。
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