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2009 年度 実績報告書

日本語教育に詩を取り入れるための教授法研究

研究課題

研究課題/領域番号 21652049
研究機関埼玉大学

研究代表者

新井 高子  埼玉大学, 国際交流センター, 准教授 (30292650)

キーワード日本語・日本事情 / 教授法 / 日本語詩歌 / 近代詩歌 / アンケート調査 / 感想 / 詩作ワークショップ / 留学生詩集
研究概要

本研究は、留学生を対象とした日本語・日本事情教育において、日本の詩歌を教え、学生に詩作を行ってもらうための教授法研究である。
平成21年度は、まず、近代の日本語詩歌(詩、短歌、俳句)を留学生の眼で読み返した。日本語能力試験2級レベル相当を大よその基準として、そのレベル以上の学生にとって親しみやすく、文学史的に見ても価値ある作品を選抜し、プリント教材を作成した。世界文学の視点から見た、内容や方法の普遍性にも留意したほか、近代詩歌史の体系的概説にもなるよう心がけた。視聴覚資料等の収集と作成にも努めた。
その上で、埼玉大学・後期教養教育「日本事情C」の授業(登録学生数・43名)において、パワーポイントによる視覚資料、CDによる聴覚資料等を用いながら、詩人等の生涯や芸術的思潮を解説した上で、選抜した作品の紹介・講読を行った。各授業の終わりには、理解度や関心度を尋ねる記号選択式アンケートや記述式の感想等を学生に書かせた。また、学期末には、詩作ワークショップとして、これまでの授業内容を踏まえつつ、日本語による詩歌実作を学生に課し、『留学生詩集2009』と題する冊子にまとめ、学生相互による講評等も試みた。全15回の授業全体に対する総合アンケートも実施した。
来年度の授業等に活かすためアンケートや感想を整理し、電子データ化するための入力作業を行った。
それに基づくなら、21年度の教授法研究とその実践は、理解度や関心度の点で学生から概ね高い評価を得た。詩歌を敬遠してきた日本語教育に、開拓的な寄与ができたかと思う。近代詩歌に対し、一般外国人の感想等を体系的に収集した調査は珍しく、日本語詩歌を世界に広く発信するための基礎資料としても、貴重なデータとなりえるだろう。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 留学生詩集20092010

    • 著者名/発表者名
      新井高子編(2009年度埼玉大学教養教育「日本事情C」受講学生著)
    • 総ページ数
      33
    • 出版者
      埼玉大学国際交流センター新井高子研究室

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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