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2009 年度 実績報告書

外国人児童の母国語教育を取り入れた受け入れプログラム研究

研究課題

研究課題/領域番号 21652055
研究機関大東文化大学

研究代表者

C・S McMahill  大東文化大学, 経営学部, 教授 (70285071)

キーワードポルトガル語の保持 / 日本の言語マイノリティ / マイノリティ言語の教育 / 外国人児童教育問題 / 外国人の子供の受け入れプログラム / 日本の移民教育政策 / ブラジルへの帰国生 / JSL教育
研究概要

日本では2009年4月から6月にかけて調査を行った、群馬県の玉村中央小学校の事例を取り上げる。ここではJSLの教室での観察、このクラスを担当している外国人と日本人教員と校長、以前このJSLのプログラム/類似のプログラムに参加していた3人にインタビューを実施した。
ブラジルでは2009年7月から8月にかけて、日本で生まれ育った/大半の期間を日本で育った5歳から14歳の子どもたち24人と彼らの両親または保護者、教師、校長にインタビューを行った。このデータをより理解するために、日系コミュニティのなかで(ブラジルに)帰国した子どもたちの再統合をサポートしているリーダーたち、特にKAERUプロジェクトの責任者たち、にもインタビューした。
その結果、報告者が日本でかってインタビューした3人のJSLの参加者は、3人ともポルトガル語を維持したことで(ブラジル社会においても)好ましい状況にあることが明らかになった。ある子は、玉村で公的ではないが教師がポルトガル語を教えてくれたおかげだと答え、別の子は母親が個別に教えてくれたおかげだと答えた。ブラジルでの生活経験を何度か繰り返したことが良かったという子もいた。
ブラジルでインタビューした24人の生徒のうち、日本でブラジル人学校またはインターナショナルスクールに通っていたことによってポルトガル語を維持してきた14人は、ブラジル社会にうまく適応し、学力的にも問題はなかった。しかし、日本の学校だけにしか通っていなかった生徒、あるいは大半の期間を日本の学校に通いポルトガル語を維持していなかった生徒は、社会的に孤立し、授業についてゆけず、彼らをサポートする特別なプログラムもなかった。インタビューに答えてくれた全員が、日本の公立学校におけるポルトガル語維持のためのクラスの必要性を訴えた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 日本滞在時の教育経験を振り返って…日本からブラジルへ帰国した生徒の現地調査の結果2010

    • 著者名/発表者名
      C・S McMahill
    • 雑誌名

      大東文化大学 経営論集第 19号

      ページ: 137-147

    • 査読あり
  • [学会発表] Interviews with children and parents who have returned to Brazil : The obstacles to maintaining children's mother tongues and gaining access to secondary education in Japan2010

    • 著者名/発表者名
      C・S McMahill
    • 学会等名
      多言語教育研究所 A one-day seminar in English, Portuguese, and Japanese : Toward multilingual and multicultural education in Japan : Voices of minority students, parents, and teachers
    • 発表場所
      群馬県玉村町文化センター
    • 年月日
      2010-01-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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