研究課題
研究の結果として、日本の教育に関して帰国生の親子が不安を示した主な3点について明らかにした。1.日本の教育が同化主義的であるために帰国後困難に直面すること、2.学校でのいじめに見られる反移民感情、3.長期的にみた親子関係における負の影響である。これらはそれぞれ、移住の前には想定されていなかった困難や結果とかかわっている。今年度はこの3年の研究結果をまとめ、外国人家族の日本の言語教育政策に対する意見と提案を中心に、日本(3月)・ブラジル・アルバの三つの国際学会で日本語・ポルトガル語・英語でそれぞれ発表し、さらに3つの言葉で3つの国際学会誌で論文を投稿する予定である。また、23年度で6回も一般市民にこの研究の結果を講演会で発表した:1.23年9月07日:NPO法人J-Communicationにて、「日本語教育におけるアイデンティティと関係性」2。23年9月20日高崎市国際交流協会にて、「多文化・多言語を持つ子どもの教育について」3.23年10月30日:群馬県庁国際課多文化共生推進係り多文化共生意識啓発地域ワークショップにて「外国籍児童生徒の心のケアについて」4.23年11月5日:NPO法人多言語教育研究所主催のシンポジウム「日系人親子への心理支援-そのニーズと対策」を企画し、司会し、パネラー発表をした。5.(2011)年12月3日新潟市国際交流協会において「多文化共生を考える-ご近所の外国人」6.(24)年1月12日東京・地域国際化協会連絡協議会(財団法人自治体国際化協会)平成23年度地域国際化協会職員国内研修会において、「子供の心のケア~いじめゼロの取組」のこの中で、在日ペルー人やブラジル人の教員と保護者に対して、直接にスペイン語で発表ができたので、母語保持の大事さ、帰国する際の困難など、十分外国人コミュニティにフィードバックができた。
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)
トランスナショナルな「日系人」の教育・言語・文化-過去から未来に向かって-国際会議発表成果論文集(明石書店)
巻: (掲載確定)
ブラジル日本学会国際大会国際会議発表成果論文集
International Society for Language Studies. ISLS Readings in Language Studies, Volume 3 : Language and Identity