研究課題
1. 平成22年度は平成21年度までの「日英パラレルコーパス」の既存データに新たなデータの追加作業を実施した。平成21年までの総例文数は、1035例文であった。この例文は、主にALTとのスピーキングテストで、生徒(中1から中3)が英語で表現したかったけれども英語で表現できなかったことについて日本語で書いてもらい、その日本語表現をコンピュータに入力したものである。すでに、EasyKWICとしてWeb上で公開されている(13.備考を参照)。さらに、平成22年度は、2146例文(日本語)を追加し、3182例文(日本語)となった。追加した例文の一部には、高校生の例文も入っている。高校生の例文では、冬休みに何をしたか、二人一組となり英語で話してもらい、英語で表現したかったけれども英語で表現できなかったことについて日本語で書いてもらい、その日本語表現をコンピュータに入力したものである。2. 3182の日本語例文から見えてきたこと(1) 英語で表現できないのはなぜか英語で表現できない5つの要因を特定した。以下の通りである。(1)教科書の語彙の提示に起因する場合。(2)語彙を知らないことに起因する場合(語彙力不足)。(3)文化の相違に起因する場合。(4)日本語、英語の文構造に起因する場合。(5)英語的な発想に慣れていないことに起因する場合。(2) 英語で表現できない日本語語彙の特徴茶茎による日本語解析を実施し、形容詞、助詞、接続詞、接頭詞、動詞、副詞、名詞、連体詞の各品詞に出現する語彙とその頻度を調べた。助動詞として出現する語彙とその頻度については調査の対象外とした。
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英語教育4月号(大修館書店)
巻: Vol.60, No.1 ページ: 17-19
http://lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp/~cueda/gengo/easykwic/index.html