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2011 年度 実績報告書

日本人中高生の自己表現活動を支える日英パラレルコーパスの構築とその活用

研究課題

研究課題/領域番号 21652056
研究機関玉川大学

研究代表者

日臺 滋之  玉川大学, 文学部, 教授 (60459302)

キーワード日本人中高生 / 自己表現活動 / パラレルコーパス / 日本語 / 英語
研究概要

1.平成23年度は平成22年度までに入力した「日英パラレルコーパス」の日本語の例文のチェックとその英語訳をおこなった。
平成22年度までに全部で3181例文(日本語)の入力を終えた。この例文はALTとのスピーキングテストや冬休みを話題にしたチャットで中学生、高校生が英語で表現したかったけれども英語で表現できなかったことについて日本語で書いてもらい、その日本語表現をコンピュータに入力したものである。この3181例文(日本語)のうち1035例文については英語訳も完成しており、EasyKWICという検索ソフトによってWeb上で公開されている(15.備考を参照)。
平成23年度は、3181例文(日本語)のうちデータの確認作業中に重複してデータを入力した箇所が見つかったため、重複箇所の削除を行い、最終的には3054の日本語の例文入力が完成した。また、1036~2165までの1130の日本語の例文の英語訳も完成した。
2.3054の日本語の例文とその英語訳からなる日英パラレルコーパスから見えてきたこと
平成23年度は、なぜ学習者が英語で表現できないのか、下記項目に絞って、その解決策について具体的な提案をおこなった。
(1)日本語の発想を英語の基本的な文型や語順の枠組みではどう表現したらよいか(例:主語、動詞、目的語などの並べ方の順序)
(2)日本語の発想を英語のルールに近づけてどう表現したらよいか(例:接続詞・比較・受け身形・後置修飾(関係代名詞)・仮定法など)
(3)日本語の独特な表現をどう説明したらよいか(例:食べ放題、立ち読み、家でごろごろしていたなど)
(4)日本独特な文化についてどう説明したらよいか(例:ひな祭り・七五三など)
これらの解決策は本研究で開発した日英パラレルコーパスを活用した研究のほんのスタートに過ぎない。今後、多くの切り口が見出され、中学、高校の英語指導に役立つものと確信している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「英語教育の接続に関する課題-小中高がさらに協力し合うために」(邦文タイトル)Transitional Problems in English Education-The Need for Cooperation among Teachers at Elementary Schools, Junior and Senior High Schools2012

    • 著者名/発表者名
      日臺滋之
    • 雑誌名

      『英語学・英語教育研究』(日本英語教育英学会)

      巻: 第17巻 ページ: 55-68

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 語彙力をつける指導法-授業の中で語彙を定着させていくための小さな提案2011

    • 著者名/発表者名
      日臺滋之
    • 雑誌名

      三省堂高校英語教育

      巻: 夏号 ページ: 6-9

    • URL

      http://tb.sanseido.co.jp/english/henglish/pr/11_summer/2011_sansseido_04.pdf

  • [備考] (注)上記URLからダウンロードできるプログラムのデータは日臺が提供したものです。

    • URL

      http://lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp/~cueda/gengo/easykwic/index.html

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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