研究協力者として、内堀信雄氏(岐阜市教育委員会)、向井裕知氏(金沢市教育委員会)、佐々木健策氏(小田原市教育委員会)に参加いただき、研究活動全体についてアドバイスをたまわった。また研究代表者・研究協力者で、小田原城下町の踏査をおこない、惣構の実態について実地に検討を加えた。 惣構シンポ@岐阜「城下町における惣構(総構え)の構造と機能」を、11月13~14日、岐阜市において開催し、会津若松(高橋充)、相模小田原(佐々木)、加賀金沢(向井)、美濃岐阜(内堀)、備前岡山(乗岡実)ならびに近畿の城下町(中西裕樹)、非城下町都市(福島克彦)についての報告をいただいた。各地における惣構の構造や機能を比較し、段階差、地域差などの指標によって惣構をどのように評価できるのか、検討した。さらに、城下町ではない都市も検討対象にくわえることで、当該期都市の本質について議論を深めた。なお、シンポジウム開催にあたっては、岐阜城と城下町についてのフィールドワークも実施した。 惣構データベースについては、近世の城下町絵図、近代の地形図などを整理し、どのようにまとめるのか検討した。また成果提示地図のモデルを数城下町について作成し、城下町の性格づけと地図の形態の相関関係についての検討をおこなった。 平成23年度に開催予定の惣構シンポジウムIIについて、開催時期(11月)、場所(金沢市)、テーマ(惣構を町づくりにいかす実践)などについて検討した。
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