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2010 年度 実績報告書

東アジアの「鎮守の杜」をめぐる「知」と「学」の編成

研究課題

研究課題/領域番号 21652073
研究機関神戸女子大学

研究代表者

李 春子  神戸女子大学, 文学部, 講師 (40535788)

キーワード鎮守の杜 / 東アジア / 生態象徴 / 杜の信仰 / 持続保全
研究概要

本企画は東アジアにおける鎮守の杜(モリ)を植物学や人文学の研究者が学際的共同調査を行い、「杜」文化を多角的な視野から模索し、杜(モリ)の文化研究分野の「知」と「学」の布石とするものである。東アジアの杜(モリ)を「図鑑」の形へとデータベース化して様々な研究の「知」として活かすものである。「学」の布石は、杜の生態象徴と空間変遷を持続の視点で、理論を構築、成果を刊行などの形式で、鎮守の杜の研究分野の「学」として確立する。即ち、共同調査の成果を『文化誌的図鑑』へと収斂させ、書籍の形だけではなく、CD-ROMをもちいたデータベース化の成果を今後予定される定点調査等、様々な研究の「知」へとむかわせる。これら基盤資料に基づき、生態象徴と持続保全の理論を構築して、「杜」の文化の再構築を狙い、「杜」の生態環境や「杜」をめぐる文化を「学」として構築する作業を進める。
これまでの実施状況は、2009年~2010度における調査約120カ所(台湾35カ所、韓国35カ所、日本50カ所)がすでに終わりその調査表の作成を行い「東アジアの鎮守の杜」のデータベース化が終わった。これらの研究成果を公開するため、CD-ROMだけではなく、2011年9月中、出版社を通して刊行する予定である。また、2011年6月11日下鴨神社で、日本、韓国、台湾の共同研究者たちが集い、国際シンポジウムを開催する予定である。未来へと託す資料であると同時に、近代化・都市化で薄れていく「杜」の文化を世界に発信して、杜の文化の「知」と「学」の基盤をつくりたい。

研究成果

(2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 滋賀県の「野神(のがみ)信仰」と持続保全の行方2011

    • 著者名/発表者名
      李春子
    • 雑誌名

      社叢学研究

      巻: 第9号 ページ: 73-88

    • 査読あり
  • [学会発表] 生命と文化の多様性~森・里・海の絆を結ぶ~文化多様性が紡ぎだす世界2011

    • 著者名/発表者名
      李春子
    • 学会等名
      国学院大学シンポジウム
    • 発表場所
      国学院大学(東京)
    • 年月日
      2011-01-22

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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