• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

環境管理会計によるサプライチェーンマネジメントの研究ー組織間関係と統合的評価-

研究課題

研究課題/領域番号 21653036
研究機関大阪大学

研究代表者

淺田 孝幸  大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10143132)

研究分担者 金井 一頼  大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50142831)
中川 優  同志社大学, 商学部, 教授 (40217683)
三浦 徹志  大阪成蹊短期大学, 観光学科, 教授 (30300271)
キーワード環境対応 / 廃棄物再資源化 / 経営学 / 会計学 / 環境管理会計
研究概要

環境配慮型サプライチェーンマネジメントの研究(ESCM)では、管理会計の視点をいれながら、社会的コスト問題の内生的な解決方法として、静脈流における組織間連携・提携によるかかるコストの最小化への試みについて、理論とケースの両面から研究をおこなった。具体的な研究成果としては、理論としてこれまでの組織間マネジメントコントロールの理論研究をうけて、日本企業のESCMの環境不確実性を吸収するシステムの現状について仮説検証を行った。成果としては、環境問題の不確実性が高いと認識している企業群では、組織横断的な不確実性の吸収過程が、構築されていることが統計上有意に検出された。また、事例として、セメント業界、パソコン業界、電器・家電業界、精錬業界から、調査研究に同意してくれた企業、4社について、ヒアリングをおこなった。その結果から、パソコン業界においては、一社の先進的な事例が明かになった。その事例の課題・意義としては、1)ESCMの不確実性の原因の1つは、産業廃棄物と家庭用廃棄物の区分という制度的な問題があること。2)廃棄物から有価物を抽出してESCMを軌道に載せるには、経済性の課題が大きく、事業全体のなかでESCMの回収・分解コストを吸収する必要があること。具体的にはコーポレイトブランドあるいはレピュテーションの価値といった点でESCMの貢献を計量・評価する必要が具体的にあることが確認された。上記の理論および、ケースについての研究成果は、以下の研究成果の論文、1)と2)で明かにされている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 日本国内のパソコンリサイクル事業における現状と課題2011

    • 著者名/発表者名
      山根里香・三浦徹志・淺田孝幸
    • 雑誌名

      国際プロジェクト・プログラムマネジメント学会誌

      巻: 第5巻第2号 ページ: 41-52

    • 査読あり
  • [雑誌論文] P2Mによる環境配慮型SCMの展開に関する理論的考察2010

    • 著者名/発表者名
      山根里香・淺里孝幸
    • 雑誌名

      国際プロジェクト・プログラムマネジメント学会誌

      巻: 第4巻第2号 ページ: 39-49

    • 査読あり
  • [雑誌論文] レピュテーション/マネジメントが提起する管理会計の課題-マルティ・ステークホルダー・アプローチからの管理会計の再検討2010

    • 著者名/発表者名
      淺田孝幸
    • 雑誌名

      日本会計研究学会『インタンジブルズの管理会計-コーポレート・レピュテーションを中心に-』スタディーグループ・モノグラフ

      ページ: 115-127

  • [学会発表] 環境配慮型SCMを促進するマネジメント・コントロールの機能について-組織間関係の適用の視点から2010

    • 著者名/発表者名
      山根里香・淺田孝幸
    • 学会等名
      日本管理会計学会年次大会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      2010-09-04

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi