本研究に相応しい題材の選定を行うために出版状況や現実社会との具体的な接点などを検討した。その結果、ジャンルから事項へと研究の軸足が移行し、物語が社会的歴史的要因によって変容する事例を検討した。また、電気通信メディアのうち民放ラジオ開局前後の時点に着目し、周辺文献を収集して言説を分析する研究を行った。フィクション及び事実の伝達に関しては受容理論を取り入れ、情報社会形成のメタファーとして利用されていた概念が現実的には情報化の担い手となって行ったITS分野との融合を目指すことを次の研究目的として獲得することができた。
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