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2011 年度 実績報告書

戦後沖縄の雑誌メディアと戦争観をめぐる歴史社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21653047
研究機関立命館大学

研究代表者

福間 良明  立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (70380144)

キーワード戦争体験 / 断絶と継承 / 比較メディア論 / ポピュラー・カルチャー
研究概要

本研究は、戦後沖縄の総合雑誌を可能な限り洗い出し、そこにおける戦争観の変容や位相差を検証することを目的として、進めてきた。
戦後沖縄の雑誌メディアについては、これまでに系統的な整理すらなされていなかった。戦後の沖縄では、『うるま春秋』(うるま新報社・1949年発刊)や『月刊タイムス』(沖縄タイムス社.1949年発刊)、『世論週報』(沖縄出版社・1951年発刊)、『月刊沖縄』(月刊沖縄社・1961年発刊)など、多くの政治雑誌・総合雑誌が存在した。日本本土から週刊誌や総合雑誌が流入するなかで、これらの多くは淘汰され、その言説布置やメディア特性については、これまで顧みられることはなかった。本研究では、沖縄戦後雑誌史という未開拓の領域に踏み込みながら、そこにおける戦争観の位相差や変容について、考察を進めた。
具体的には、国立国会図書館、法政大学沖縄文化研究所などで、戦後沖縄(本島および先島諸島)の論壇誌・政論誌、および関連する新聞資料やパンフレット類を収集し、戦後沖縄史・戦後日本史との関わりで戦争体験論・戦争観が変容するプロセスや、文芸誌がときに総合誌として機能した社会背景等について、検証を行った。
その成果は、福間良明「戦後沖縄と戦争体験論の変容」(『焦土の記憶』新曜社・2011年・第一部)として公にした。戦後沖縄の言説力学と総合誌のメディア機能を、日本本土や広島・長崎と対比させながら浮き彫りにしている点で、メディア史研究としての一定の意義を有するものと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 第一部「戦後沖縄と戦争体験論の変容」(福間良明『焦土の記憶:沖縄・広島・長崎に映る戦後』)2011

    • 著者名/発表者名
      福間良明
    • 総ページ数
      79-217
    • 出版者
      新曜社

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公開日: 2013-06-26  

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